🎢【ディズニー三大マウンテン 誕生秘話】

技術革新とこだわりが詰まった、奇跡のアトラクション誕生ストーリー

東京ディズニーランドを語る上で欠かせない、
スペース・マウンテン/ビッグサンダー・マウンテン/スプラッシュ・マウンテン。

それぞれ世界観も乗り味もまったく異なりますが、誕生までには
ウォルトの夢・技術的挑戦・そして日本向けの徹底カスタマイズ
という驚くべき背景が隠れています。

この記事では、三大マウンテンがどのように生まれたのか、そして東京版ならではの裏側を、ストーリー形式でわかりやすく紹介します。


🛰 スペース・マウンテン(1983年/東京)

ウォルト・ディズニー最後の“未完の夢”

1960年代、ウォルト本人が「宇宙旅行をテーマにした屋内ライドを作りたい」と提案したのが始まり。
しかし当時の技術では、暗闇の中に星空を投影し、屋内でジェットコースターを走らせる仕組みは実現不可能と判断され、構想はいったん棚上げに。

ウォルト生前からの“未完成プロジェクト”だったのです。

世界初の完成はフロリダ(1975年)

時代が進み、技術が追いついた1975年。
フロリダのマジックキングダムで、ついに世界初のスペース・マウンテンが完成。

・世界初のコンピューター制御型屋内ローラーコースター
・アポロ計画の宇宙飛行士が開発に協力したと言われる

宇宙の世界を体感できる画期的なライドでした。

東京版は“完全新設計”の進化モデル

日本版はフロリダ版をベースにしながらも内部構造はほぼ別物。
最大の理由は、日本は地震が多い国であること。

・耐震補強を一から再設計
・暗闇の星空投影のために独自のプロジェクション装置を導入
・演出のタイミングや光量も日本向けに調整

結果、世界でも非常にクオリティの高い屋内コースターに仕上がりました。

ちょっとした裏話

・暗闇演出の調整が難しく、試運転では乗客(スタッフ)が方向感覚を失いすぎる事態に
・光量やスピードを何度も調整
・東京版は当時最も高額な屋内ライドと言われるほどの大型投資(建設費は非公開)


🏜 ビッグサンダー・マウンテン(1987年/東京)

舞台は“ゴールドラッシュ時代”の西部開拓物語

1979年にアメリカでデビューしたビッグサンダー。
東京ディズニーランドでは「ファンタジーだけでは物足りない」との声を受け、開園後に導入が決定しました。

しかし、東京版制作は予想外の困難に直面します。

最大の難関は「浦安の地盤」

東京ディズニーランドの敷地は、かつての埋立地=柔らかい地盤
巨大な人工岩山を建てるためには、想像以上の対策が必要でした。

・地中に何百本もの杭を打ち込む
・巨大な基礎を作り、人工の山を支える構造に
・この追加工事だけで数億円規模の予算が膨らんだと言われる

ビッグサンダーは“地盤との戦い”でもあったのです。

東京版だけの“細やかな演出”

・アメリカ版よりも鉱山設備や小物演出が豊富
・鉱夫たちの生活感が感じられる“ストーリー重視”の仕掛けが多い
・「ビッグサンダーマウンテン鉱山会社」など、背景設定も非常に細かい

細かな演出が好きな日本人向けに、世界観をより深く作り込みました。

裏話

・工事中、大型トラックが何度もぬかるみにハマるトラブル続出
・試運転時、「落石の音」をリアルにするために実際に石を落とす案が検討されていた


🌊 スプラッシュ・マウンテン(1992年/東京)

元ネタは『南部の唄』(1946年)

スプラッシュ・マウンテンの原作は、ディズニー映画『南部の唄』。
1989年にカリフォルニアで登場し、その後日本にも導入されます。

しかし、日本版の制作では“ある文化の違い”が大きな課題となりました。

課題は「日本人は濡れるのを嫌がる」問題

そこで東京ディズニーランドの開発陣は、徹底的に日本向けの調整を行います。

・水しぶきの量
・濡れる範囲
・落下角度やスピード
・冬季でも乗りやすいように水量を制御

これらすべてを再設計して、“ギリ濡れて楽しい”絶妙なバランスを追求。

開発初期の悲劇

冬のテストライドで
スタッフがびしょ濡れ → 極寒 → 体調を崩す
という事故が発生。

これを機にライド設計が再修正され、日本版独自のマイルドな水量になりました。

東京版だけの新テーマランド「クリッターカントリー」

スプラッシュ・マウンテン導入と同時に、小動物たちの国=クリッターカントリーを新設。
自然災害(ダム決壊)のストーリーと合わせて、日本人の感性に刺さる世界観となり大ヒット。

裏話

・「本当に濡れて怒られないか?」と社内で真剣な議論があった
・結果 → 夏の“最も乗りたいアトラクション”に輝き、大成功


🎡 まとめ

三大マウンテンは、
ウォルトの情熱 × 技術の進歩 × 日本文化への徹底対応
によって生まれた、まさに奇跡のアトラクション。

ただのテーマパークの乗り物ではなく、
“時代を超えて進化してきたプロジェクト”であることがわかります。